1月18日に公開される「交渉」は、最悪の拉致事件でタリバンの人質になった韓国人たちを助けるためにアフガニスタンへ向かった外交官と、現地の国家情報院要員の交渉作戦を描いた映画だ。
ファン・ジョンミンの初長編主演作である「ワイキキ・ブラザース」の演出を手掛けたイム・スンレ監督。21年ぶりに再会した2人は、これまで積み上げてきた演出力で、素晴らしい演技を見せる予定だ。
制作報告会でファン・ジョンミンは、イム・スンレ監督との再会について、「映画俳優への扉を開けてくださった方であり、恩人と思っていた。次はいつご縁があるかと思ったけれど、今やっと来た」と話し、注目を浴びた。
共演したヒョンビンについては「今回の作品で初めて会う」とし、「プライベートでは2000回は会った気がする」と言い、笑いを誘った。
「外交官役なので英語の台詞が多いのでは?」という質問にファン・ジョンミンは「大変だった。ヒョンビンが国家情報院所属で、僕は外交官役なので、最初は『2人の役が入れ替わっているのではないか』と思った。しかし、監督がこの役をしてほしいと言った理由が確かにあると思った」と話した。
これに対し、イム・スンレ監督は「ファン・ジョンミンさんが色々な役をしてきたけれど、今回はイメージチェンジを果たした。アフガニスタン、またタリバンという私たちが知らない未知の場所で、粘り強く最後まで交渉を行い、国民の生命を救う役には、自身のエネルギーがあって原則を守るファン・ジョンミンさんがピッタリだと思った」と信頼を示した。
中東および中央アジア専門の国家情報院の要員デシク役に扮し、ひげや日焼けなど外見のイメージチェンジをしたヒョンビンは「デシクという人物を分析しながら、長い時間中東地域にいたので、ある程度現地の人に近づけたのではないかと思う。それに合わせてひげとヘアスタイルを作っていった」と語り、観客の好奇心を刺激した。
また、最近第1子が生まれたヒョンビンに心境を尋ねると、「子供が生まれてからも、作品に臨む姿勢に変わったことはない」とし「ただ肩の荷がもう少し重くなったように感じる。一家の大黒柱として、素敵な父親の姿を見せるためには、自分が務めたことをしっかりやっていくべきではないかと思う」と伝えた。
パンデミックの中でアフガニスタンと似た環境のヨルダンで撮影した「交渉」チーム。ファン・ジョンミンは「新型コロナウイルスの感染拡大で世界中の国々が出入国を制限している時だったので、『(撮影をしに)行けるのか?』と思った。韓国で撮影することもできたけれど、より良い何かを撮るための方法を見つけ出した」と話した。
続けて彼は「飛行機がなかったのでチャーター機を飛ばして撮影した。空港に降りたら僕たち以外は誰もいなかった。その後、ホテルで自主隔離をしたことも覚えている」と伝えた。
「熱い砂漠の熱気を覚えているか」という質問に、ヒョンビンは「とても暑くて乾燥していた。エンジンが過熱して車が止まるほどだった。今もその状況の中で演技をしたのを鮮明に覚えている。土の匂いもまだ覚えている」と振り返った。
ファン・ジョンミン、ヒョンビンと息を合わせたカン・ギヨンは「僕は演劇映画科の学生だったので、今、イム・スンレ監督とファン・ジョンミン先輩、ヒョンビン先輩の隣に座っていることが信じられない」と感想を語った。
続けて「ファン・ジョンミンさんの、より良い映像をつくるためにしぶとく粘る姿に、たくさんのことを学んだ」とし「ヒョンビンさんは中心となって俳優とスタッフたちのバランスを合わせてくれるミッドフィールダー役を、とてもよく果たしてくださった」と感謝の気持ちを表した。
「イム・スンレ監督はマザーテレサ、母親だ」とし「自分でこんなことを言ってもよいのか分からないが、韓国映画界でルーキーになりたい」と語り、笑いを誘った。
2007年に起きたセンムル教会の宣教団のアフガニスタン拉致事件を題材にした「交渉」について、イム監督は「デリケートな題材なので最初は断った」とし、「宗教や信念に関する話ではなく、中立に立って両側の要素をすべて見られるポジションで紐解いていけると思った」とメガホンを取った理由を説明した。
映画「交渉」は韓国で2023年1月18日に公開される。
制作発表会フルバージョン
46分あります。
アラブな音楽からドキドキワクワクするー!
スマートな登場だけど、ファンジョンミンソンベとのやりとりはこちらまで嬉しくなる!!
制作発表会は記者にちょっとお堅めだけど、